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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年03月09日

第二の犬生

(この写真はな 母ちゃんの誕生日の日に たまたまいる者で撮ったんだ。
オレ もうこのポーズはできなくなった。    後ろ足がな・・・)

ほんとはな  ”第二の人生” っていうふうに 言いたいんだけどな。

オレ 自分のことを 人間だと思っているからな。
でも 犬なんだから ”人生” とは 言えないな。

散歩が出来なくなったことは オレにとって とても大きなことだった。
オレの犬生にとって 大きな境目になることだったんだ。

父ちゃんや母ちゃん 昔はじいちゃんと 一緒に歩くことは オレの誇りだったんだ。
家から外に出て 庚申様にお参りしてな。

友達に会ったり 他のやつらの残していった 臭いをかいだりな。
このあたりを 統括しているような気分だったんだ。

オレと歩く家族もな 楽しそうだった。
鼻歌なんかが 出てきてな。

春夏秋冬 いろんな景色を 体いっぱい味わった。
時には 甥っ子と姪っ子と 兄ちゃんの奥さんと 姉ちゃん夫婦と
総勢 6人とオレとで 歩いたこともあったなぁ・・・・・

11年の歴史だな。
思い起こせば 楽しい思い出が たくさん詰っている。

だけど 最後のほうは 気力を振り絞って歩いていたんだ。
体が限界だったんだ。

習慣とは 恐ろしいものでな。
そんな状態でも 気持ちは散歩をする気になるんだな。

だから この間の アシスタントバンドをしたことによって 現実に気づくことが出来た。
もう 散歩は無理だ・・・・
ってな。

あれで ふっきれたんだ。
もう 悔いはない。

風呂場の掃除が始まっても 迎えに行く気にならないんだ。
ストーブの前か コタツの周りに 横になっていることが オレの日常になった。

時々 外に 排泄に行く。
一日2回の ご飯を食べる。

そしてな 時々 母ちゃんのひざの上に お尻を乗せるんだ。
そうすると 母ちゃんが お尻に顔を押し付ける。

その瞬間 じわじわと 母ちゃんからの 感謝の念が伝わってくるんだ。
精一杯 散歩に付き合った オレへの 感謝の念だ。

”ジョー ありがとう ありがとう・・・”
と 繰り返し言っている。

はっきり 伝わってくる。

オレの 老後の犬生が 始まったんだ。 
それはそれで いいものだぞ。

またな!!!
  

Posted by N子 at 20:14Comments(4)

2010年03月08日

オレの仲間たち

このブログを通じて オレのたくさんの仲間たちのことも 知ることになった。

オレのように 人間と共に暮らしている 本来の生き方をしている仲間たち。
そして 人間の個人的な利益のために その小さな命を落としていく仲間たち。

また 人間の捻じ曲がった精神の犠牲になって 痛めつけられている仲間たち。

目も耳も おおいたくなる。

それに立ち向かって動いている 多くの人間たちのことも知った。

ブログ仲間の ”aruce” さんの記事にあった ”くぅママ” さんは
捨てられた犬たちを 一時預かりするボランティアをしている。

そのままだと 1週間後には殺傷されてしまう運命の オレの仲間を預かって
里親探しをしてくれているんだ。

初めて ボクサー犬を預かってくれたことも 載っていた。
ひたむきに立ち向かっている ”くぅママ” さんの姿に 多くの人間たちがエールを送っているんだ。

これは ナッセリーさんの記事に載っていたことだ。

近くに ペットサロンが出来たとのこと。

そこには 生体をおいていないんだそうだ。
つまり 子犬たちをガラス越しに お客に見せたりしていないんだ。

欧州のペットショップでは 生体をおいている店は ほとんど見ないそうだ。
子犬を欲しい人達に ブリーダーを紹介することはしているそうだけどな。

そして 群馬の”名犬牧場”と 提携して ”里親会” も随時開かれている。

母ちゃん 生体を置かない・・・・
ということに 新しい感激を覚えたんだ。

なるほど!
そうか!

常識が 入れ替わった。
生きた子犬を 売るための商品としておいている・・・・

ということに 含まれる 多くの矛盾に 初めて気づかされた。

多くの人達に 俺たちの命について 考えてもらいたいんだ。
俺たちを ひとつの命として とらえてみれば 今の世の中 おかしいことがたくさんある。

俺たちも かけがえのない命として この世に生まれてきているんだ。
俺たちも含めて ”動物” と言われている命について 考えてみてくれ。

人間と同じ かけがえのない命としてな。

またな!!!
  

Posted by N子 at 17:47Comments(0)

2010年03月07日

寄り添う

振り返ってみれば オレが この家に来た頃は
母ちゃん まだ 良く眠れない日が続いていたんだ。

オレが来る 前の年の6月から 眠れない 食べられない 恐ろしい毎日を過ごしていた。

次ぐ年の2月に オレが来たんだ。

父ちゃんが 犬でも飼おうか・・・
と 言ったことが始まりでな。

母ちゃんは ペットと暮らしたことは ひよこくらいとしかなかったんだ。

それに 兄ちゃんや姉ちゃんが 犬を飼いたいと言っても 母ちゃんが嫌いだから いつでも話は途切れてしまったものだ。

そんないきさつだったんだけどな。
どんな風の吹き回しだったのか 母ちゃんも 賛成したんだな。

そして オレが来たわけなんだ。
オレが来た当事は 父ちゃんも母ちゃんも 家の中で共に暮らすなんてことは 初めてだったので・・・・

大変だった。

夜 寝るときも どうしたらいいのかわからないでな。
その様子は  ”続・小さい頃” http://jyokaisou.gunmablog.net/e75476.html
で 語ってある。

結局 父ちゃんと母ちゃんの間で寝る事に 落ち着いたんだ。

母ちゃん それから ぐっすり眠れるようになったんだ。
それは 劇的な変化だった。

今 母ちゃんは思う。
母ちゃんが 健やかに生きていけるように オレが来たんだってな。

オレの寝顔は 母ちゃんにとって 癒しの源だった。
オレの寝息は 母ちゃんにとって 安らぎの音楽だった。

オレとの散歩は 母ちゃんにとって 心身の健康を作り上げる 最高の生きがいだった。
散歩は 最高の 生きがいだったんだ。

そして・・・・
オレは 力の限り それらをやり通した。

限界までな。
悔いはないんだ。

散歩は オレにとっても 最高の喜びだった。
楽しい思い出ばかりだ。

思えば ずっと 父ちゃん母ちゃんに 寄り添ってきた。
この先も ずっと 寄り添っていくんだ。

それが オレにとっての 最高の幸せなんだ。

泣くな 母ちゃん。

またな!!
  

Posted by N子 at 21:58Comments(6)

2010年03月05日

続・アシスタントバンド

おぼつかない縫い目ながらも どうにか縫ってくれた。

肩のところと 胴のところ。
縫った折り目が 内側に来ないようにな。

オレ 生まれてこの方 布を体に着けたことがないからな。
ずっと ストレートで来たからな。

最初に着けたときから 違和感で一杯だった。
だけど オレも 可能性を確かめたかった。

最初よりは ぴったりと合うようになった。
お尻のほうは まだ がばがばだけどな。

母ちゃん 乗り気で 
「ジョーちゃん さぁ お外へ行って見よう!」

なんて言って オレを呼ぶんだけどな。
どうも 緊張しちゃってな・・・・

家の中から 外へ出なかったんだ。
母ちゃん ”あれ?”
って言う 顔をした。

それから リードを持ってきたんだ。
リードをつければ 道のほうへ歩き出す・・・・・

と 思ったんだな。

なかば 強引に外に連れて行かれてな。
「お散歩 行こう!」

って うながされたんだけど・・・・
オレ 一歩も進まなかった。

オレ こういう状態になってしまった・・・・・
異様な事態に・・・・・

はっきりと 認識した瞬間だった。

母ちゃんに しっかりと 目で訴えたんだ。
「オレ もう 散歩はあきらめるよ・・・」

母ちゃん ハッとした顔になった。
でも あきらめきれないと見える。

「ジョーちゃん。 嫌でも何でも 慣れてもらわないと困るんだからね。」
「これを着けることに 慣れるんだよ!」

なんて 言うんだ。

施設のばあちゃんの 車椅子が合わなくて 妹が言った
「お母さんの足が そんなに短いとは思わなかったよ!」
「どうして そんなに足が短いんだい!」

ばあちゃんのせいではない ってことを 百も承知で あたってしまった。
母ちゃん   ”それと 似たようなもんだ・・・”

なんてことを 考えたりした。

そのあと 
”ジョーが どうしてもこれを着けたがらないのなら このまま散歩はあきらめよう・・”
”そういう風に 育ててきたのだから それを受け入れるしか しょうがない。”

時間と共に そんなふうに 考えられたんだ。
しばらくは 毎日 慣れるように これを着けてみて 様子を見るつもりらしい。

解放されたときは ほっとしたぜ。

昨日までは 風呂場の掃除が始まると 散歩の催促に行ったんだけど
今日は 行かなかった。

あきらかに オレの中が 変化した一日だった。

またな!!!
  

Posted by N子 at 22:32Comments(0)介護

2010年03月05日

アシスタントバンド(犬の介護用胴輪)

今朝 届いたんだ。

オレも母ちゃんも うれしくてな。
さっそく 着けてみた。

だけど   サイズがな・・・・
合わないんだ。

ボクサー犬の特長でな 
胸周りは大きいんだけど お尻のほうはやけに細いんだな。

母ちゃん 注文するとき 係りの人とずいぶん相談して だいぶ迷ったんだけどな。
係りの人の勧めで 大き目のを頼んだんだ。

「指1本入れて測って 84cm以上なら一番大きいのがいいと思います。」
ってな。


85cmあったので 一番大きいのを注文した。
そしたら でかいのなんの・・・

バスタオルで補正しているのがわかるだろう?
これでも でかくてな。

一度あけたら 返品はできない。
衛生の関係だそうだ。

「大きい場合は 縫ってあわせるというのはどうでしょうか?」

「体重がかかって 解けたりしたら危険ですから・・・・」

なんて言われたけど 着てみないことには合うかどうかなんてわからないしな。
合わない場合も 返せないんじゃ 縫うしかない・・・


母ちゃん 不器用ながらも 切れたりしないように 返し縫で用心深く縫い始めた。
掃除も何も そっちのけでな。

少しでも早く オレに着けさせて 散歩の可能性を確かめたかったんだな。

話は違うけど 母ちゃん 裁縫が苦手でな。
すぐ下の妹なんか 今 母ちゃんの礼服を縫ってくれているけど プロ並みって言うより プロなんだ。

だんだんの妹も 縫うことや手仕事は上手でな。
母ちゃんだけは どうも だめなんだな。


兄ちゃんや姉ちゃんの 運動着の名札なんか あまりにも曲がってつけてしまうんでな。
おのおのが 自分でつけるようになってしまったくらいなんだ。

兄ちゃんたちも 母ちゃんがつけるより ずっと上手に針を動かしていたんだ。

父ちゃんも 自分の裁縫箱を持っていてな。
ボタン着けやすそ上げなんか 自分でな・・・・・

上が母ちゃんの裁縫箱でな。
りっぱなんだ。
下は父ちゃんのだ。

こりゃぁ長くなりそうなんで 次のページで続きを語るとするぞ。

またな!!!
  

Posted by N子 at 14:58Comments(4)介護

2010年03月04日

ありがとう!

あのな。
母ちゃんな。 
みんなにオレのことを 共有してもらったおかげでな。
次のステップへ 進む勇気がわいてきたんだ。

ここへ来てくれる人 一人一人に オレのことを一部始終 見てもらっているから。
聞いてもらっているからなんだ。

今 語りを聞いてくれている人。

そう あなた。
あなたが 気にかけてくれたから。

母ちゃん ほんとに 乗り越える勇気がわいてきた。

めそめそ・・も 聞いてもらった。
みんなから 見えないエールが届いている。

だから 少し光が見えてきた気がするんだ。

ラビィ母さんから聞いた ハニカム胴着。
ナッセリーさんも そのことを メールでアドバイスしてくれたんだ。

調べてみたら なんだかよさそうでな。
昨日 早速注文した。

オレが ちゃんと着けるかどうかが心配だって言っている。
大丈夫。
ちゃんと着けるさ。

それを着ければ 少しくらいの散歩ができるようになるかもしれないんだ。
オレも 楽しみなんだ。
届いたら 報告するからな。

人間は どんなに大変なことでも 一度経験すると それが筋肉になってくるんだな。
ただし その大変さを 誰かに共有してもらったり 受け止めてもらったりすると早いんだ。

人間じゃなくてもいいんだ。
架空の対象でもいいんだぞ。

聞いてもらって 受け止められさえすれば 
その体験は 筋肉に変わるんだ。

筋肉がつくと 同じことがめぐってきても 力がついているから 以前より軽くかわせる。

母ちゃん まさにそんな感じだ。
みんなに 共有してもらったことでな。

オレのことを ちゃんと受け止める
力がついてきた気がするんだ。

単純って言えば 単純なんだけどな。
本当のことなんだから 仕方ないぞな。

これから先も 騒がすこともあると思うけど 母ちゃんを頼むぞ。
みんなの力を 無駄にはしない。

これこそ 本当の ブログの力だ!

みんな! 
ありがとう ありがとう。

またな!!!
  

Posted by N子 at 16:51Comments(4)

2010年03月03日

決断

母ちゃんな ここに来て みんなの存在が これほどまでに支えになるとは 思ってもいなかったんだ。

ブログを始めたころは オレも歳はとっていても まだ元気だったからな。
こういう風になるとは 頭ではわかっていても まったく現実的には捉えていなかった。

ところが・・・・
自分と同じ事柄を 他のたくさんの人達が 共有してくれている・・・・
このことだけでも 計り知れないほどの 力をもらっているんだ。

まして 共感してもらう・・・
ということとなると どれほどの励みになるかわからないぞ。

コメントを読みながら ありがたさに いちいち泣いている。
そしてな よせばいいのに ”別れの曲” をわざわざ聴いてな また泣くんだぜ。

悲しみを出し切ろうとしているんだな。

オレの散歩を 続けたほうがいいのか やめてしまったほうがいいのか・・・・
迷っていたんだ。

風呂の掃除がはじまると オレ 必ず散歩を誘いに行くからな。
ちょっとだけ 連れて行くか・・・・

なんて気に なっていたんだ。
だけど 結局 途中から大変なことになっちゃう。

そこに ナッセリーさんからのコメント。
”やめさせるのも 親の務め。”
”気を強く持って ジョーのために がんばって!”

と あったんだ。
夢中でいる母ちゃんは それを読んでハッとした。

オレだけでなく 散歩は母ちゃんにとっても 大好きなこと。
10年間も 続けてきたんだ。

だから やめるのは辛い。
でも ナッセリーさんが言うように その時期を見定めて やめるのも親としてのつとめだ。

本能で歩いている。
と言う言葉にも 納得できた。

ただ ラビィ母さんが教えてくれた ハニカム胴着 というものも 調べてみようと思っている。
散歩には 使えなくても これからの暮らしに 役立つかもしれないからな。

今までのような散歩は やめよう!
と 母ちゃん 決断した。

またな!!!
  

Posted by N子 at 11:36Comments(0)

2010年03月02日

泣くな 母ちゃん

前にも話したけどな。
父ちゃんと母ちゃん 仲がいいんだ。

いろんなことを話し合っている。

だけど 長い間の経験で 
”父ちゃんが 仕事のことで頭がいっぱいのときは 話しても 届かないことがある。”

ってことを 知っている。

父ちゃんも兄ちゃんも ここのところずっと そういう状態なんだ。
オレの話も 一通りは話したけれど 深くは話していないんだ。

そこで 母ちゃんはな オレの語りを聞きに来てくれる人に 聞いてもらおうと思っている。
みんなに 甘えようと思っているんだ。

みんな!
そんな訳だから 頼むな!

昨日の散歩はな 最初はいい調子で歩いたんだ。
いつものことだけど 半分くらい歩くと そろそろ よろよろして来るんだ。

マッサージをしたり 休んだりしながら
ゆっくりゆっくり 歩くんだけどな。

昨日は あと4分の1くらいの所へ来たら 何をしても進まなくなってしまったんだ。
いつもの足が 曲がったまま動かない。

オレ 必死で前に進もうと思うんだけどな 3本の足ではグルグル廻るだけで 進まないんだ。
足の裏は 上を向いてしまってな。
足の甲のほうが アスファルトで すれてしまって血が出てくるんだな。

いよいよ駄目だと思った母ちゃんは 今回は本気で オレをおんぶする気になった。

ジョーママさんが 30キロ以上もある 老犬のコロをおぶった話を聞いて 自分もできる!
と思ったんだな。

この間と同じだ。
オレの前にひざまずいて オレをおんぶしようと いろいろやり始めた。

オレ このときも 何をしようとしているのかわからなかった。
だけど 母ちゃん 今度は本気だから 何か気合を入れながら すったもんだやっていた。

オレは 足を引きずりながら 逃げ回ったんだ。
おんぶは やだよ・・・・・

歩くと アスファルトにこすれて 爪の上から血が出てくるし。
しばらくそこで 立ち止まって

”ここへジョーをつないでおいて 家に車を取りに行くか・・・”
なんて考えたりしていた。

だけど 足から血が出ていようが オレは歩き始めちゃったんだ。
母ちゃん あわてて こすらなくても済むように 後ろからオレの足を持ち上げて 歩いたりもしたな。

必死で歩く オレを見て 母ちゃん思った。
”ここまでしても この子は歩きたいのか!”

自然に涙が出てきたんだ。
一心で歩く姿に 心をうたれたんだ。

結局 5mくらい歩くと マッサージ。
その繰り返しで やっと家に着いた。

聞いてくれて ありがとう。
またな!!!
  

Posted by N子 at 20:06Comments(10)散歩

2010年03月01日

孤独感

施設のばあちゃんな 元気だったって。

車椅子もぴったりでな。
「押してみな。 スーッと動くだろう?」
なんて うれしそうだった。

施設の2周年記念の 慰問団の踊りを 母ちゃんも一緒に見てきたんだ。

並んでいたのに すぐ前にばあちゃんと仲良しの人がいた。 
そしたら そこへ割って入り込んで 母ちゃんは後ろで見ることになったんだ。

なんだこりゃ・・・・

終わったので 後ろから声をかけたら ばあちゃん震えるほど驚いた。
母ちゃんのことを すっかり忘れていたんだろうな。

認知能力が低下した人には 後ろから声をかけないように!
と 言われたことを思い出したけど 後の祭りだ。

しばらくして お茶の時間になった。
これを機に
「じゃぁ これで帰るね・・」

と言ったら ばあちゃんの顔に ふっと寂しさがよぎったんだ。
あぁ・・ また・・・ この一瞬が・・・

振り切るように そこを後にした。

人間として生きる限りは 孤独と背中合わせなんだな。
まして ばあちゃんのように 年をとって 認知症の只中にいる人は 計り知れないものがあると思う。

それについては ここの家のばあちゃんだって 同じことだ。
父ちゃん 母ちゃん それにオレと暮らしていたって 死を意識した不安と孤独感は 同じだろうぜ。


だけどな。
オレは知っているんだ。

真実は 孤独なんかじゃないってことをな。
一人一人分かれているように見えるけどな。

本当はつながっているんだ。
一つなんだ。

オレも 死を意識する年齢になっている。
だけどな 人間みたいに 孤独ではないんだ。
不安でもない。

オレが死んでも いつか必ず 会いたい人に会える。
父ちゃんにも母ちゃんにも 合える。

オレの 本当のお父さんやお母さんにもな。
だから 何も心配してないんだ。


今日の散歩は 母ちゃんが泣いたんだ。
これは また後で語ることにするぞ。

またな!!!
  

Posted by N子 at 14:46Comments(0)