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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年04月30日

クリスマスのこと

母ちゃんな 子どもたちと遊ぶことを大事にしてきた。
クリスマスが近くなると

今でこそ 家の周りを電飾で飾る家が多くなってきたけど
兄ちゃん姉ちゃんが小学校の頃

家の前の ”いちい” っていう木に
ツリーの飾りを作ったんだ。

2メートル50センチくらいある木でな
電飾もたくさん点けたのできれいだった。

ちょっと離れた家からも見えたそうでな
毎日 夕方になると光って楽しみなんだ・・・

と 言ってくれる人もいた。
プレゼントはな それほど高価なものではなかったけれど

枕元に手紙を置いておいてな 
次は 自分の机の引き出しを見ろ・・・・

とか 書いておいて
次は ばあちゃんに聞いてみろ・・・

なんて書いたりして
次から次へと 手紙を置いておくんだ。

そして やっとプレゼントに到着する。
3人分の手紙を 間違いなく置いて廻るのは

結構骨が折れた。
それでも クリスマスの朝

無言で ドタバタドタバタと走り回る
3人の子どもたちを眺めるのが楽しくて

イブの夜は 気合を入れて準備をしたもんだ。
今でも そのことは 兄ちゃんや姉ちゃんが

楽しかった・・・
と 言っている。

またな!!!
  

Posted by N子 at 22:47Comments(2)思い出

2010年04月29日

神様が見ている

そろそろ 田植えの時期になる。
オレの家も 田植えをするんだ。

米にするまで 本当にたくさんの工程がある。
父ちゃんは 小学校3年生のときくらいから

耕運機に乗って 百姓の手伝いをしてきたんだ。
母ちゃんは 百姓とは無縁の家に育った。

米作りに これほどの手がかかっているとは
まったく知らなかった。

今は 田んぼに回す水の管理で忙しいんだ。
山の上のほうから 水路を通って水が流れてくる。

その水路は ごみが詰って水が溢れ出して
土手がくずれてしまったりする。

そのたびに みんなで直しに行くんだ。
順番を作って みんなで交代で見回りもする。

それはそれは手をかけて 田んぼに水をまわすんだ。
田植えの時期が近くなると

この地域の田もちの人達が総出で 水路普請をする。
時には 田んぼを作っていない人も出るんだ。

みんなが 山からの水を 大切にしている。

その中でも 父ちゃんは 人一倍水路に手をかけている。
いつも地元にいるし 仕事柄なれているからな。

雨の中 一人で山の中に入って 
崩れた所を直したり 見回りしたり・・・・

「俺がこれほどまでに水路へ通っているなんてことは みんな知らないだろうな。」
父ちゃんが言った。

「みんなは知らなくても 神様が見てるよ。」
母ちゃんが言った。

父ちゃん みょうに納得して 今日も水路へ行った。

またな!!!
  

Posted by N子 at 23:54Comments(2)家族

2010年04月28日

老いる

老いていく・・・
ということは できないことが 増えていくこと。

野山で 鹿やウサギたちを追えなくなった。
2階へ 上がれなくなった。

散歩に 行けなくなった。
人が来ても 気づかなくなった。

玄関を 一人で上がれなくなった。
車に 乗り降りできなくなった。

排泄も 上手に出来なくなった・・・・・

残るのは 寝ること・・・
かろうじて 自力で外へ出て 排泄すること。
そして 食欲だ。

排泄について 父ちゃんと母ちゃんで 話し合う。
母ちゃんは シートにするように今から仕向けたほうが

オレのためなんじゃないか・・・
と言う。

父ちゃんは 外に行く気力がある限りは
外でさせてやるほうが オレの望んでいることだろう。

家の中が 少しくらい汚れても仕方がない。
と言う。

もう 足を拭くことも容易ではない。
立っていられないんだ。

ビニール風呂敷の上に おしっこシートを敷いた上で
ペットボトルに入れたお湯で 足やお尻を洗う。

父ちゃんは いずれ外には出られなくなる。
それまでは させてやりたい・・・

と言うんだ。
あくまで オレに任せたい 考えなんだな。

オレは どっちでもいいんだ。
父ちゃんと母ちゃんが 話し合った結論でな。

食欲については ずっと変わらずガツガツを食べていた。
それが・・・

昨日の朝から 残すようになったんだ。
父ちゃんも母ちゃんも 体がおおごとなんかなぁ?

と 心配している。
でも 今日の昼ごはんのときは 

父ちゃんをつついて おかずを催促したんだぞ。
もらえなかったけどな。

最後まで残ること。
寝ること 食べること 排泄すること。

生命の 大原則なんだろうなぁ・・・・

またな!!!
  

Posted by N子 at 16:08Comments(4)介護

2010年04月27日

トライアル中 バロン

aruceさんのところからの情報で
取り上げた ”バロン” 覚えているかな?

”新しい世界”  http://jyokaisou.gunmablog.net/e92012.html
右の写真は 保護された頃のバロン。

埼玉県の春日部のごみ捨場でレスキューされた。
今 里親さんのところでトライアル中なんだ。

里親さんが 画像とともに近況を知らせてきたんだ。
今は 里親さんに ”ダン” と名づけられている。

その下の写真が ダン。

ほーら ”バロン” のときと ぜんぜん違うだろう?
筋肉もしっかりついて 毛並みもきれいだ。

見るからに幸せそうだな。
オレも母ちゃんも うれしくて ・・・・

ボクサー犬のレスキューを目的とした
「幸ちゃんの会」。

ダンを保護して 一時預かりをしていた。
その間 獣医師に何度も検査や診察をしてもらって

皮膚炎と軽度のフィラリア陽性はわかっていた。
しかしその後 トライアル中に心臓の雑音が確認された。

「幸ちゃんの会」では そのことは把握していなかったので
里親さんに申し訳なく思い 引き取りたいと申し出たのだけど

里親さんのほうで 
”もう ダンがいない生活は考えられない”
と 言ってくれたそうだ。

”ダンはもう 家族の一員です。”
とも言ってくれた。

その後 心臓についても 重いものではなく
普通に生活するには 問題ないとのことだとわかったそうだ。

近いうちに正式に 譲渡が確定するだろう。
あの ごみ捨場でうろついていたバロンが

一命を取り留めただけでなく
人間との絆を結び これから先も

お互いの愛情を育んでいく道を歩むことになったんだ。
すごいじゃないか!

それにしても・・・・ 
「幸ちゃんの会」にしても 里親さんにしても・・・

誠実さがにじみ出ていて 心が洗われるな。
嫌な話が多い中 ひと時のオアシスを与えてくれる話だ。

しかし・・・・
aruceさんも言っているけど

かつてのバロンのような状況に置かれている
オレの仲間たちは 次から次と現れる。

まだまだ 気を抜けない状況・・・
と aruceさんは言う。

それを考えると 心が痛むけど・・・
今日は ダンの幸福について

心置きなく 喜ぶことにしようぜ!

またな!!!
  

Posted by N子 at 15:32Comments(6)仲間

2010年04月26日

やきもち

オレな わりとさっぱりしているほうだと思うんだ。
だけどな 甥っ子や姪っ子にやきもちを焼くんだな。

ちょっとだけな・・・・

母ちゃんは 年中おんぶしたり抱っこしたりしているから
そういうものだと思っているんだけど・・・

父ちゃんが 抱っこしたり遊んでやったりしていると
急いでかけよって 間に割り込むんだ。

どうも   気になるんだ。

甥っ子や姪っ子が 父ちゃんのそばに立っていると
その間に 無理やり入り込む。

「ジョーちゃん どいて!」
なんて言われるんだけど

反対に
「オレの父ちゃんだぞ!」
って 言いたいんだ。

この頃は 足元がおぼつかないので
危ないんだ。

それでも よろよろしながら行くんだな。
だけど・・・・

小さい子供に その矛先は向けない。
あくまで 父ちゃんとの間にオレが入るだけなんだ。

おかしいな。
だけど 仕方がない。

自然の感情なんだからな。

オレのは 嫉妬(しっと)とまではいかないな。
いわゆる やきもちっていうやつだな。

嫉妬(しっと)となると またちょっと違う。

羨望(せんぼう)と 嫉妬(しっと)は また違うな。
羨望(せんぼう)は 人間が向上するために役に立つな。

”あの人いいなぁ・・・”
”あの人のようになりたいなぁ・・・”

と 思うことが やる気につながるものだ。
嫉妬(しっと)は 自分を傷つけるな。

またな!!!
  
タグ :嫉妬羨望

Posted by N子 at 21:05Comments(8)家族

2010年04月25日

継続は力なり

この間 母ちゃんが 施設のばあちゃんの所に行ったとき。
すぐ下の妹の所に泊まったんだ。

ほれ だんなさんが母ちゃんの小学校のときからの
同級生だっていう・・・・

黒の礼服の仕立てを 妹に頼んであるって
話したよな。

今回 2度目の仮縫いだったんだ。

ところがだ・・・

オレと散歩に行かなくなって 1ヵ月半くらいたっているんだ。
その間 少しも変わらず 食べたり飲んだりしていた。

太ってしまったんだな。
はたと気づいたときは もう遅かった。

ウエストの周りに 余分なものが付き始めていたんだ。
前回の仮縫いのときは
仮縫いを着せる人代に ぴったりの体形。

その歳では めったにないよ・・・
と言われていたのに・・・・

おそるおそる 妹に報告した。
「昼間は気づかなかったけど 一緒にお風呂に入ったとき あら? と思ったんだよ。」

「私 前の体形に戻すから このままで頼むよ。」
と 宣言した。

妹に ダンベル体操を勧められて 早速はじめた。
そもそも ダンベル体操はもう何年も前に 
母ちゃんが妹に教えてやったんだ。

ところが 母ちゃんは1キロや2キロでは物足りなくて
3キロのダンベルを使ってやっていた。

知らず知らずのうちに どこもかしこも
立派な筋肉が付いて そうじゃなくとも 肩や腕が立派な母ちゃんが

さらに たくましくなっちゃったんだな。
兄ちゃんたちに その筋肉を つい自慢した。

「ロボコップみたいだな・・・」
(大きい兄ちゃん。)

「なに それって自慢? 筋肉りゅうりゅうがいいってこと?」
(すぐ上の兄ちゃん。)
                                        
なんていわれて そう言えばえらいことになっているな・・・
と 気づいたわけなんだ。

みんな うすうす気づいているだろうけど 
母ちゃんて ずっとこんな調子で生きてきたんだ。

これ! と思うと突き進む。
あとから やりすぎたり 考えが甘かったり・・・

と言うことに気づくんだ。
やれやれ・・・

そういう訳で 今度は 1キロでやることにしたんだ。
どれだけ飲み食いしても 太らなかったのは

あの 毎日の散歩のおかげだったんだ。
今更ながら・・・・

散歩の効用は大きかったんだな。




またな!!!
  

Posted by N子 at 16:53Comments(2)日常

2010年04月23日

残りを植える

4月21日(水)  晴れ (二日前のこと)
今日は 父ちゃんがお昼に帰ってこないので
母ちゃん お茶とおにぎりをもって 畑にいったんだ。

天気がいいので オレも連れてな。
「よいしょっ!」 と オレのお尻を持ち上げて
車に乗せるんだ。

今までなら 草の上に腰を下ろして 弁当を食べた。
今は オレが車から降りるのが大変なので

母ちゃんも 車の座席に座って食べたんだ。
オレを車に残して 作業を開始した。

まずは 土を盛り上げて植えるところを作る。
昨日植えたところのとなりに 植える。

「えっさ ほいさ やっほー!」
掛け声は欠かせない。

昨日の残りの7個の種芋を 二つに切って 
灰をつける。

14個を植えた。
作業は昨日から比べると だいぶ楽だった。
 

「たのむよ! 元気に芽を出してね!」
昨日も今日も 一つ一つの種に頼んでいた。

そのあと ぼかしを両側にまく。
フォークの先のような とがったのがついている道具で

少しだけ土をかぶせる。
去年 ぼかしで作った
スイカ きゅうり とうもろこし やーこんは

絶品だった。
トマトと枝豆 カブは だめだった。 

とりあえず ジャガイモが植え終わって ほっとした。
今日も 夜になって雨が降ったし

昨日も 植え終わった頃 雨が本格的に降り出した。
うまい具合だ。

あとは 芽を出してくれるのを待つだけだ。
どのくらいで芽が出てくるのかなぁ?


楽しみだなぁ・・・・

だけど・・・・・
家に帰ってきてから オレが車から降りるのに 一苦労したんだぜ。  







またな!!!    
  
タグ :二つ切り

Posted by N子 at 20:18Comments(6)

2010年04月21日

ジャガイモ植える

4月20日(火)
昼ごはんもそこそこに
オレを家に置いて 畑に直行した。

畑は 歩いて10~15分くらいのところ。
荷物があるので 車で行く。

ばあちゃんは 男爵の種芋を15個 取っておいてくれた。

オレと散歩に来なくなってからだいぶ経つ。
懐かしい風景が待っていた。

「やっぱり・・いいな 畑って・・」
独り言が出た。

さーて・・
いそいでどうにか植えなくては・・・

草が生えてない所がわかるかな?
ここを 父ちゃんが耕運してくれた。

草が生えようが もう待っちゃぁいられない。
「クワ」って言う道具だと思うんだけど


それを使って 植える所を作る。
土を高く盛り上げるんだ。

本にそう書いてあった。
「ソーレッ!よいしょ!ヤッホー!」
掛け声は何でもいいんだ。
はじめは威勢よく進む。

そのうち だんだんとペースが遅くなる。
途中で 他のことがしたくなった。

そこで 植え始めることにした。
100グラム以上の大きい種は 4つ切りに。

とあったので 包丁で4つに切った。
芽のところを必ず付けるように切る。

切り口に 消息をかねて灰をつける。
風呂を燃した灰が たくさんあるので それを持ってきた。

4つ切りにしたら いやぁあるある。
8個切ったので 32個になってしまった。

盛り上げた所に 切った面を下に向けて置く。
土をかぶせる。

50センチ間隔で 置いていく。
盛り上げた所が足りない。

またクワで
「えっさ・・ほいさ・・そーれ・・」
とやる。

残りを植える。
1列に32個植えた。

両側に ぼかし肥をまく。
ぼかし肥は 去年母ちゃんが自分で作ったんだ。

粉ぬかと油粕と魚骨とEM菌と糖蜜を使って
混ぜ合わせたものを 発酵させる。

これを作るときも えらい目にあったんだ。
いつか話す機会があるだろう。

空気を嫌うので ビニールに入れて
発泡スチロールにしまって ガムテープでふさいでしばらく置くんだ。

しばらくぶりで開けたら 何ともいえないいいにおいがした。
うまい具合に発酵している証拠だ。

これをまいてこそ 母ちゃんの作物といえる。
まきおわったら 軽く土をかぶせて ひと通り終わりにした。

残りが7個。
これは2つ切りにして 近いうち植えようと思う。

急いで片付けて 用足しに街に向かった。

またな!!!
  

Posted by N子 at 23:30Comments(6)

2010年04月21日

いよいよジャガイモ

母ちゃん オレを家に残して畑に行くわけにはいかない・・・
という思いで ジャガイモ作りは断念したんだ。

だから ばあちゃんに種を頼まれたときも
自分の分としては 買わなかったんだ。

だけど あの農薬も化学肥料も使っていない畑で
発酵させた肥料を使って 少しだけでも作りたかった。

ばあちゃんに 種を少し取っておいてくれ・・・
と 頼んでおいた。

畑に行きそびれていたんだけど 本を見たら
ジャガイモの発芽は 20度だそうで

あまり暑くなってからでは遅い
と あった。

あわてて 父ちゃんに言ったら
「もう一度耕運してやるから 少し待っていろ」

と言われた。
だけど 母ちゃんのくせで 思い立ったらすぐやりたい。

耕運は 冬の間に一度 春になってから一度。
父ちゃんがしてくれた。

だけど もう一度しないと草が出てきてしまう・・
と 言うんだ。

母ちゃん 草のことは出たとき考えればいいや・・・
ってぇことで 昨日畑に行ったんだ。

小雨が降っていた。
オレを連れて行くかどうか だいぶ迷って

結局 昼休みにばあちゃんが帰ってきたので
仕事の用事で出かけるついでに 畑に行ったんだ。

畑仕事をする・・・
っていうのを なんとなくばあちゃんに言いずらくってな。

雨降りなんで 畑に行かないばあちゃんに
オレのことを頼んで 

街へ用足しに・・・ っていうことで 出かけたんだ。
だもんだから ガツガツ働いた。

汗も 鼻水も 掛け声も出してな。
そのうち おならまで出てきたんだ。

出るものはみんな出しながら 働いた。
「ソーレッ! どっこいしょっ! ヤッホー!!」

なんて言いながらな。

一作植えてから 用足しに街まで出かけた。

この ジャガイモの様子は これから詳しく語っていこうと思うんだ。

なんたって 母ちゃん 素人中の素人なんだ。
それが 本と先輩を頼りに 一人で作ってみようというんだから

この先 どんなことになるかわからない。
まったく収穫できないかもしれない。

だから・・・
よけいに 詳しく伝えていきたいんだ。

夏の収穫まで 付き合ってくれよな。

またな!!!
  

Posted by N子 at 15:54Comments(4)

2010年04月20日

いとこ夫婦と

ばあちゃんの施設に 
東京にいた ばあちゃんの妹が来たことは 
前に話したとおりだ。

いきなり いとこから ばあちゃんと同じ施設に行くことになった 
と 聞いたときは びっくりしたなぁ。

今回 施設に行くにあたり 
昨日の語りで話した人に会う予定があったので
いとこには連絡しないで行ったんだ。

今度 行き会おう・・・
と 話してあったのだけど。

それが 偶然同じ時間に施設に行ったんだ。
いとこが ばあちゃんの部屋に来てくれて

母ちゃんとすぐ下の妹と 一緒になった。
広いロビーへ出て ばあちゃんと妹を中心に

みんなで話したんだ。
ばあちゃんの妹のほうは 話も出来ないし反応もよくない。

だけど その日は 今までで一番反応した。
首を横に振ったりうなずいたり

目で人を追ったりもした・
いとこの奥さんは とうとう写真には入らなかったんだけど

元気そうで みんなで会えたことを喜んでいた。
「よかったねぇ・・みんなで行き会えて。」

だれ彼ともなく口から出ていた。
ばあちゃんもうれしそうで 

「おーい・・いげちゃん! わかるか?」
なんて言っていた。

母ちゃんの都合で 土曜日に行くことになった。
母ちゃんの都合で 午後の時間になった。

それが ことごとくその出会いにつながったわけだ。
こういう成り行きを考えると 

同じ出来事も 感慨深いものになるものだな。

またな!!!
  

Posted by N子 at 20:42Comments(4)家族

2010年04月19日

必要だった

妹の友人から聞いた話は 今のオレと母ちゃんにとって
聞くべくして聞いたといえる 内容だった。

おしっこに行けなくなったら・・・・
つまり オレが歩けなくなったら・・・

いずれそうなる。
まずは できるだけ外でさせてやる。

本人(犬)は 何が何でも外でしたいはずだ。

バスタオルでも何でも使って
後ろ足の補助をしてあげて 外に連れて行き

おしっこをする間も 補助をする。
それもかなわなくなったら オムツは使わずに

シートを使って 排泄させる。
オムツは すぐに皮膚が荒れる。

おしっこは お腹からしぼり出すように押してあげれば
ちゃんと出る。

その人は 自分の寝床の隣に愛犬のフトンを敷いて
毎晩 並んで寝ている。

お尻は ビニールとおしっこシートを使って
ペットボトルにお湯を入れて 横にしたまま洗ってやる。

もう 具体的にさまざまなことを教えてもらった。
母ちゃんもその人も お互い今の状況を伝え合い

二人で涙した。
そして 何より 母ちゃんが心に留めたこと。

「私 ジョーが衰えていく姿を見るのは辛い。」
「これから もっと衰えていく」

「できることなら 見たくない・・・」
「でも・・一日も長く生きて欲しい」

「矛盾しているんです・・・」
と 言ったら

「それは 人間のエゴです。」
と きっぱり言われた。

母ちゃん はっとした。
覚悟のうえで オレと接していたつもりだった。

それなのに いちいちあたふたとしていた。
オレの衰えは わかっていたことだった。

生きて年老いていけば 当然の成り行きだ。
わかっていることに 右往左往して 騒いでいた。

なんたることだ・・・
その人との話の中で 一番心に突き刺さった。

帰り道 もう あたふたしないぞ・・・
と 思った。

また 「犬が粗相をしたときは とても恥じ入っている。」
「平静でいるわけではないんです。」

母ちゃん オレが粗相をしたときの 申し訳なさそうな顔を思い出した。

その人は 後から 妹を通じて伝えてきた。
「ジョー君に 任せてやってください。」

「あの話は 自分にも言い聞かせるつもりで話したことです。」
「自分も 同じ。 いいと思っていろいろなことをやって 実は犬にとって迷惑なことだった。」

やはり 同じ経験をしていたんだ。
母ちゃんが オレが喜ぶと思って 散歩に再び行けるように

車椅子を 考えたりしたこととな。
頭でわかっていても 毎日の暮らしの中で 混乱してしまう。

そのことに 気づかせてもらった 意味のある出会いだった。
まさに 行くべくして行った・・・

と言える 出会いだった。

あの人と同じにはできないだろう。
でも 心は強く持って 出来ることを精一杯していこう・・・

と 心に決めた。

またな!!!
  

Posted by N子 at 19:59Comments(4)日常

2010年04月17日

行くべくして

母ちゃん ばあちゃんの所へ行くときは
いろいろ家のことを準備して 出かける。

オレを置いていくことも この頃では気になる。
でも・・・

そんな思いをしても 行ってよかった・・・
と いつも思って帰ってくるんだ。

ばあちゃんに会う。
「●●子かい・・・ まぁ よく来たねぇ。」

「遠い所をさぁ・・・」
と 必ず言って 喜んでくれるんだ。

そして 妹のところで 旦那さんと一杯やる。
旦那さんは 母ちゃんの小学校からの同級生なんだ。

「姉さん・・」
と 呼んでくれる。
楽しいひと時を過ごすんだ。

そして いくら話しても話しきれないほどの話題を
妹と語り合う。

すぐ下の妹と こんな風になれるとは 思いもしなかった。

そして だんだんで皿洗い。
これも とっても楽しみなんだ。

だとえ 1と月に1度だけでも 妹の役に立ちたい。
日々の仕事の中ではわずかなことだろうけど

母ちゃんが 楽しく皿洗いをしていることで
妹夫婦にとって 楽しい時間と心強い思いを伝えることが出来たら・・・

その一心で 皿洗いを申し出るんだ。
そして そのことが心から楽しいんだ。

妹夫婦は それをわかってくれている。

限られた時間で これだけのことをしてくる訳だから
盛りだくさんなんだ。

そして・・・
今回は 盛りだくさん だけではなく

今の母ちゃんにとって 必要な情報をもらいに行ったんじゃないか・・・・
と 思えるような事柄で 満載だった。

すぐ下の妹の友達と話してきたんだ。
その人は 2頭の犬を亡くしていて

今は 癌を抱えていて 余命半年 
と 言われている 14才の男の犬と暮らしている。

その人の話を聞けただけでも 今回行った意味を感じた。
そのあと 施設のばあちゃんの所へ行って

ばあちゃんの妹の 息子夫婦と
偶然一緒になった。

詳しくは 改めて語ろうと思う。
今日はこれで。

またな!!!
  

Posted by N子 at 20:32Comments(6)

2010年04月16日

これから

母ちゃん 施設のばあちゃんの所に行ってくるんだ。

夕方出て 妹の家に泊まって あした ばあちゃんの所に行く。
そして ”だんだん” に  寄って そばを食べてくるんだ。

オレ 留守番だ。

母ちゃんも オレのことが気になるので
明日は あまり遅くならないように 帰ってくるつもりでいる。

それじゃぁ 帰ってきたら また報告するぞ。

またな!!!
  

Posted by N子 at 13:10Comments(2)仲間

2010年04月16日

オレの洗礼

オレ 家で自由にさせてもらっている。
今は ほとんど家の中にいるけど

ちょっと前までは 家の中と外を自由に行ったり来たりしていた。
よその人が来ると どこにいてもすっ飛んできた。

初めの頃は 訪ねてきた人 みんなびっくりしたけど
そのうち 慣れてきて 

うちに来るときは心構えをして来るようになった。
父ちゃんも母ちゃんも 申し訳ない・・・

と思いながらも とうとうそれを押し通したんだ。

今日は ガスのメーターの交換の人が来た。
「こんにちは!」

玄関の戸を少しだけあけて その間から顔を出していた。
オレは ストーブの前で寝ていて

飛び出して行かなかった。
母ちゃんが

「どうぞ 入ってください!」
と言うと

「大きい犬が居ましたよね。」
と言う。

「あれ? 以前うちへ来たことがありますか?」

「10年ごとに メーターの交換をしているので 10年前に来ています。」

10年前と言えば オレがまだ悪がきのまっただ中。
オレの洗礼を受けたらしい。

玄関に飛び出していったのを 覚えていたんだろうな。

「もう・・歳をとってあの頃のような威勢がすっかり無くなってしまったんです。」

その人も 犬を飼っていて かわいさを知っている
と 言っていた。

「あれ? ずいぶん足が衰えましたねぇ。」

しばらく 犬親同士の話が出来た。
母ちゃん 10年前のことを 少し清算できたような気がした。

今は施設にいるばあちゃんも オレの洗礼を受けたんだ。
まだ ここの家のじいちゃんが元気だった頃。

幾日か泊まりに来たことがあったんだ。
ばあちゃんも 昔の母ちゃんと同じでな

犬も猫も 嫌いだった。
オレのことは 承知していたんだけど

びくびくしながら来たんだな。
ばあちゃんが コタツにあたるのを待ちきれないで

オレ ペロペロと挨拶の儀式を始めた。
ばあちゃん コッチコチになって 必死に耐えていた。

ひと通りペロペロして気が済むと 解放してやるんだ。
すると ばあちゃん さっと立って洗面所に行く。

ハンカチをぬらして 顔を拭いていた。
無理はないな。

そばに寄られたこともないのに いきなりペロペロされたんだもの
相当な衝撃だったんだろうな。

だけど まもなく オレを受け入れてくれたんだ。
次の日は だいぶ慣れて そばにいっても平気になった。

少しは我慢していたのかもしれないけど
そのうち なでたりしてくれるようになった。

今は かなり認知症が進んでいるんだ。
でも たまに母ちゃんに言うんだ。

「たしか お前のうちに大きい犬がいたんだよね。」
「かわいい犬だったよね。 元気かい?」

オレのこと 忘れてないんだ。
ばあちゃん がんばれな!

またな!!!
  
タグ :ペロペロ

Posted by N子 at 00:01Comments(0)日常

2010年04月14日

男ことば

オレ 今日は ピンクの靴下はかされているんだ。
なんか・・・

アンバランスだろう?
姪っ子のお古を たくさんもらったんだ。

ところで オレのこのしゃべり方
前にも言ったけど 母ちゃんの父ちゃん

オレのじいちゃんの しゃべり方なんだ。
最初はぜんぜん気づかなくて 無意識に このしゃべり方をしていた。

そのうち 何かの拍子で気づいたんだ。
あれ・・・?

これって じいちゃんのしゃべり方じゃないか・・・・
ってな。

「○○!(じいちゃん 母ちゃんのことを子を抜かして呼んでいた。) 
父ちゃん ここにいるぞ。」

じいちゃんが死んで それほどたっていない頃
夜の寂しい道を 母ちゃんが一人で
車で走っていたとき

なんか・・・いやだなぁ・・・・
と 思っていたとき その声が聞こえた気がした。

いつも見えるところに飾ってある 仏様の絵は
なんとなく 目つきがじいちゃんに似ている気がしてな

仏様の中に じいちゃんがいるように思っているんだ。


オレの父ちゃんは 見た目も声も しゃべり方も
男っぽいんだな。

どこから見ても 男・・・ なんだ。
だいぶ前の話なんだけど・・・・

毎朝 母ちゃんが入れたコーヒーを飲んでから仕事に行く。
ある朝のこと 父ちゃんが男ことばで言うんだ。

「便所飲んでから コーヒー行ってくらぁ。」

「今 なんて言ったん?」

「コーヒー飲んでから 便所行ってくらぁ・・・・」

「・・・・・・・?」

いちいち報告することないのに・・・

またな!!!
  

Posted by N子 at 15:51Comments(2)思い出

2010年04月13日

蛇の神様

この話は 語りを始めてまもなくの頃 ざっと話したことがある。

今日は 少し詳しく話してみようと思うんだ。

まだオレが 血気盛んな頃のことだ。

父ちゃんが お昼に家に帰ってこないときは
母ちゃんは リュックサックにお茶と弁当を持って 散歩に出かける。

家の田んぼの横を登った 杉山の中。
オレは 杉山に一歩踏み込んだ瞬間

うれしくて 走り出すんだ。
あっという間に 山を駆け上る。

そこには いろんな動物がいるんだ。
いのしし うさぎ たぬき 鳥たち 鹿 ハクビシン・・・・

その他にもたくさんいるんだ。

そういう動物を 獲ってきて
母ちゃんに見せたことはなかったけど
山の中を追いかけて 縦横無尽に走ったもんだ。

夢のような時間だった。
今思うと よく 野犬にやられなかったと思うんだ。

狩の人達が連れてきて 迷子になって
置いていかれた犬たちが グループを組んで暮らしている。

やつらは 3頭くらいで連係プレーで 獲物をとるんだ。
つい先日は 鹿を食べていたそうだ。

兄ちゃんたちが 仕事先で見たといって
びっくりして帰ってきた。


その間 母ちゃんは 山の中で シートを強いて
弁当を食べるんだ。

マイナスイオンが充満している 川と山の空気の中で
食べる弁当は どんな食事よりもおいしかった。

食べ終わると シートの上にあお向けに寝転がる。
青空に向かって つーんと伸びた杉の木。

用意していった 本を広げる。
オレも母ちゃんも 最高の時間だったなぁ。

何か気配がするので ふっと頭の上のほうに目を移すと
蛇が 母ちゃんのほうに向かって はって来ている。

見たことがないような雰囲気の蛇なんだ。
背中は灰色がかっていて 腹が赤いんだ。

目は 母ちゃんのほうを見ているように見える。
母ちゃん ちょっと緊張したけど

すぐ気を取り直して
「あら? あんた こんな所で何してるの?」

なんて声をかけた。
蛇は 目だけ母ちゃんのほうを向けて

スーッとすぐそばを通り過ぎていったんだ。
母ちゃん 寝転んでいるものだから 

文字通り 目と鼻の先を 蛇が進んでいった。
蛇に声をかけてからは 緊張がとけて

その一瞬の出来事は すばらしい出会いとして
母ちゃんの思い出になったんだ。

そして 独特の雰囲気のその蛇は
母ちゃんの中で

”蛇の神様”
として ずっと心に残っているんだ。

またな!!! 
  

Posted by N子 at 23:23Comments(4)思い出

2010年04月12日

田舎料理

母ちゃんは まだ若くして父ちゃんのところへ来たんだ。
だから 料理はほとんどできなかった。

ここのばあちゃんは 煮物が得意でな。
うどんもそばも おきりこみも ラーメンまで 自分でうった。

母ちゃんは 麺類が好きだから そばもうどんも
ばあちゃんに教わって 打てるようになったんだ。

それから おきりこみもラーメンも打つようになった。
自分で好きだからな。

けんちん汁やきんぴらは つい5~6年くらい前までは
ばあちゃんが作っていたんだ。

だけど 30年以上もそばにいて 見ていたもんだから
そのときが来たら 自然に作れるようになっていた。

ばかでかい鍋で作るんだ。
母ちゃん 初めて見たときは 鍋にびっくりしたもんだ。

煮豆も 漬物も 赤飯も ぼたもちも 全部 自然に作れるようになった。
ちょっとだけ 本を参考にしたり 料理が得意な妹たちに 教わったりしてな。

それぞれの料理は 自分の好みにアレンジして作る。
好評なんだ。

今夜は 母ちゃん 会議でな。
反省会の食事会だった。

ばあちゃんと父ちゃんのために けんちん汁ときんぴらを 作って出かけた。
田舎料理 おふくろの味。

いつのまにか 得意料理になっていた。
オレ けんちん汁が 大好物なんだ。

またな!!!
  

Posted by N子 at 23:09Comments(4)日常

2010年04月11日

花祭り

今日は 父ちゃんと母ちゃんは お寺の花祭りで
お手伝いに行ってきたんだ。

暖かく いい日だったので 人がたくさん出た。
父ちゃんは 野点のお茶の準備をしたり

よそから頼んだお坊さんの講話を聞いたり
お客さんの相手をしたりと いろいろやってきた。

母やんも 来てくれた人たちに渡す お菓子の準備をしたり
お茶の先生のお手伝いをしたり

世話人の人たちの お昼の準備をしたり
これも忙しくやってきたんだ。

父ちゃんたちは 一足先に家に帰ってきた。
父ちゃん 田んぼの水路の準備で すぐまた出かけることになっていた。

母ちゃんは 後片付けをして急いで帰ってきた。
「それじゃぁ これで失礼します。」

「うちのジョーが もう足がだめで おしっこに出た後
上がるのが大変なんで。」

「なに・・もうそんなに年取ったの?」
お寺の奥さんが言う。

「そう。 もうしばらく散歩に行ってないんだよ。」
「おばあさんが留守番してくれているんだけど 上がるとき手伝うことはできないから・・・」

「あぁ そういえば うちの子が生まれてまもなくジョ-が来たんだよね。」

「そうだったね。 ジョーと寄らせてもらったとき Mちゃんがまだ赤ちゃんだったよね。」

その頃は お寺のばあちゃんが元気でな。
オレと母ちゃんが 散歩の途中でよく寄ってお茶をもらったんだ。

今じゃ 和尚は死んじゃって ばあちゃんは家にいないんだ。
息子夫婦が取り仕切ってやっている。

Mちゃんは今 小学校高学年だ。
時代は流れているんだな。


お釈迦様の誕生日は 4月8日だそうだけど
お釈迦様 お誕生日おめでとう!

またな!!!
  

Posted by N子 at 15:45Comments(2)日常

2010年04月10日

笑いのつぼの中身

「なんだ? お前のその頭は・・・」
と言いながら 母ちゃん 相手をジーッと見る。

「これでも小さい頃は かわいい・・と言われていたんだよ。」
母ちゃん 頭を押さえている両手を ぐっと引き寄せる。

すぐそばまで顔を持ってきて
「そう言われりゃ そうだな・・・」

なんて言って その人をやっと解放するんだ。

「T君 ●●ちゃん(母ちゃん)の息が 酒臭かったろうね」
「怒りもしないで じっと耐えたんだね」

なんて言って 大笑いするんだ。 

「Kの上を行ってらあな・・・」
他の男の同級生が 陰口を言っている。

Kとは 酒を飲むとけっこう派手になる 
男の人のことなんだ。
母ちゃん そんなことはおかまいなしだ。

延々と 薄い人をターゲットにして つけまわしている。
母ちゃんのホローをして つき歩いている女の人に

男の人達が 言うんだ。
「Iさん! ●●さんのことなんかほっといて」

「こっちへきて 話そうよ・・」
母ちゃん それもおかまいなしだ。

赤い顔して ニットのコートを ひらひらさせて
相変わらず つけまわしている。

Iさんは 母ちゃんを横目で見ながら
他の人達の 輪の中に入るんだ。

母ちゃん すっかり邪魔者扱いになっている。
それでも かまわず 続ける。

2次会の間いっぱいのことだから
かなり長いことやっていたわけで

他にも いろいろあったんだけど
とても 語りきれない。

なんで 薄い人に興味を持ったのか
今考えても まったくわからないんだ。

そのときも 髪が薄いか濃いかなんて
気にも留めていなかったんだからな。

一晩寝て起きて 次の日。
じわじわと 思い出すにつれて

こりゃぁこまったぞ・・・・
と青くなってくる。

詳細に知りたくなって Iさんに聞きたくなる。
そこから 悪夢が再現された

ってわけなんだ。

「思い出す会」では 
ほとんどが Iさんが観察していたことを 

克明に話しに出して 状況をイメージするわけなんだけど
もう・・・

つぼにはまると 二人同時に ワッとのけぞって笑う。
観客であって 演じ手なんだ。

だけど すっかり観客になってしまって

笑いの種にする所が 母ちゃんらしい。
でも そのあとは 飲みすぎないように 徹底的に気をつけたんだ。
  

Posted by N子 at 18:14Comments(0)思い出

2010年04月09日

笑いのつぼ

オレも 足は どんどん衰えてはいるけど
おしっこに行きたければ ちゃんと自分で外に出るようになったし

車椅子のことも いち段落したし
今日は 母ちゃんの昔のことを 語ってみようと思うんだ。

同窓会で いいご機嫌で ちょっと酒を飲みすぎたんだな。
髪の毛の薄くなった 同級生の男の人の頭を

かたっぱしからなでて廻ったことがあったんだ。
もう20年近く前の話だな。

頭を両手で押さえて ジーっと見つめて
「お前のその頭は どうしたんだ?」

なんてやったもんだから 
少し薄い人達は 避けていたんだけど

母ちゃん どこまでもついていってな
・・・やるわけだ。

とっても仲良しの 女の人がいて
その人は 酒は一切飲めないんだ。

その人が 冷や汗をかきかき 母ちゃんのあとをついて回って
あやまったり 相手の頭が見えないように

ハンカチで 二人をさえぎったりしてな
そのときは必死だったんだ。

その後 二人であって その話をしたとき
人生で始まって以来の 大笑いをしたんだ。

電話でも 何度もその話で盛り上がってな
そのたびに 大笑いをしたんだな。

「同窓会のことを思い出す会」
として 改めてランチの場を設定して

涙と鼻水で くしゃくしゃになりながら 大笑いをした。

化粧も何もあったもんじゃぁなかったんだ。

「思い出す会」 は
その後何度か設定された。

それほどまでに 継続して笑える
しかも 息も絶え絶えになるほどに笑える。

そのときのインパクトが あまりにも大きかったからな。
そして 笑いのつぼが 二人まったく同じだからだ。

そのときの 二人のスタンスは
同窓会の二人を 映画の登場人物みたいに
離れて感じている。

だけど そのときの相手の様子 周りの様子は
なまでわかるわけだ。

おかしさを感じるところが 一緒。
これは 母ちゃんにとって とても大事なんだ。

笑いのつぼが一緒
って 初対面でも 親しく感じるものだ。

けっこう ポイントなのかもしれないな。

話は違うけど オレ もうこうやって風呂場へ行って きれいにしてもらうことが出来なくなったんだ。
立っていられなくなったんでな。

またな!!!
  
タグ :同窓会

Posted by N子 at 16:24Comments(11)思い出