2011年01月04日

悲しいけどちょっといい話

東京の兄ちゃんが 話してくれた。
「俺 悲しいな と 思うことがあるんだ・・」

兄ちゃんの話はこうだ。

その日は 雨降りだった。
仕事の現場で 車の中で一休みしていたら

少し離れた所で ばあさんがうつぶせに倒れているのが見えた。

ばあさん 両手を踏ん張って 起き上がろうとしていたのだけど 手の力がないので 頭は伏せたままだった。

そばで 仕事をしている人達がいたので
そのまま 車の中の 仲間の話に気持ちを向けた。

しばらくして ばあさんの様子を見てみたら
雨の中 まだ 同じ状態でうつぶせのままだった。

兄ちゃん すぐに車から下りて
ばあさんのそばに行った。

「大丈夫かい?」 ばあさん こっくりする。

体を起こしてあげたら 額から 血が流れていた。

そばで仕事をしていた人に 「これを 気づかなかったの?」

聞いたら 「気づいてはいたんだけど・・」

兄ちゃん その言葉を尻目に そばにあった病院へ ばあさんを支えながら連れて行った。

病院は その日は休診日だった。
「嫌な顔をされるかな・・・」

そんなことを考えながら 病院へ入った。

病院の事務の人は
「わかりました あとはこちらで引き受けます」

兄ちゃん ほっとして仕事に戻った。

「倒れている人を知りながら
誰一人 気持ちを向ける人がいなかったことが 悲しい・・・」

だけど 病院の対応に救われた。

母ちゃん その話をじっくり聞いてから言った。

「お前は 世の中にいい種をまいたんだねぇ・・」
「そのことは 必ず 周りの人たちの心に届いたよ」

そして 姉ちゃんが 家のそばで倒れている人を
救急車が来るまで 介抱した話をして

「それをしたことは あたりまえのことなんだけど
なかなかそれができない今の世の中 私の子どもたちは まともに育ってくれているんだねぇ・・」

「自分がしたい・・ と思ったことは 偽善者と思われようが 人の評価なんか気にしないで 貫くことだよ」

母ちゃん そう言って 誇らしい気持ちになった。 


またな!!!

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Posted by ジョー母 at 20:50│Comments(4)
この記事へのコメント
今回の「兄ちゃんの話」のケースではフィンランドでは誰かが倒れていたら助けなければならない義務があります。自動車事故でも通りすがりの車が止まって、怪我人にファースト・エイドをしてます。それから、山火事では、通りすがりの車は止まって、消火活動に協力しないと、法律違反になります。

フィンランドでは個人主義が進んで、ほとんどすべて核家族で、老人は一人暮らしか、ホームに入ってます。家族とか隣人知人の助けはあてにならないから、社会保障が充実してますが、福祉が充実して食べることの心配はないのですが、孤独なご老人の自殺がすごく多いです。ハンガリー、フィンランと日本が自死大国です。一昔前に日本の三世帯(爺ちゃん婆ちゃん、夫婦、子供)家族が理想のような気がします。ブログで拝見しているとジョー家がまさにそのよな家族だとお見受けします。だから多くのブログの読者の共感を得ることができるのだと思います。

しかし最近の日本では家族、他人の善意があてにならなくなってきてます。フィンランドのような法整備が必要な時期か来ているのかも知れません。
Posted by Lilaパパ at 2011年01月05日 10:17
Lilwパパさん こんにちは。

フィンランドのルールや慣習の話は 日本人の私たちにとって考えさせられる内容です。
核家族が良いか 大勢の家族が良いかは 何ともいえませんが 家族の形態についても見直していく必要があるように思います。
そのことが 自殺者が多い現状を変えるきっかけになるのかもしれませんね。

我が家でも 右往左往ありますが ジョーの存在が皆のより所となっていることは間違いないようです。
歳をとっても その存在感はドンとして健在です。
ありがたいことです。
Posted by ジョー母ジョー母 at 2011年01月05日 13:41
こんにちは。
そんな事があったんですね…
お兄さんがそのおばあさんを助けてくれて良かったです。
近くにいた人たちは何をしていたんでしょうね。
気づいていながら雨の中おばあさんを放っておくなんて理解できません。
世の中がみんなやさしい気持ちを持った人ばかりになればいいんですけどね。
なんて言っている自分も優しくない時は多々あるとは思いますが…
少なくとも目の前にいる困っている人を放っておけるような人間にはならないようにします。
Posted by haru at 2011年01月09日 17:26
haruさん こんばんは。

たぶん 私たちの年代と比べると 若い人のほうが人を助けることに勇気がいるのだと思います。
周りから偽善者だとか 何か思われないだろうか・・・ 
だから きっと 気になっていた人はいたのだと思いますが 行動に出す勇気がなかったのでしょうね。

そばで困っている人がいたら 助けるのが当たり前・・・
と言う世の中に なってくれれば問題ないのでしょうにね。

人間 誰だっていらいらすることはありますよ。
Posted by ジョー母ジョー母 at 2011年01月09日 21:56
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