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2010年02月02日
オレのたましい

オレの魂はな とっても自由なんだ。
どこにだって行ける。
オレの体から離れてな。
母ちゃんが ばあちゃんに会いに行っているとき 一緒に行きたいと思えば その場所にだって行けるんだ。
だから 事細かに語れるわけだ。
視覚も聴覚もちゃんと持ったままだ。
魂は どこにあると思う?
心臓の所か?
脳の中か?
いやいや違うんだ。
魂はな 身体を包んでいるんだ。
身体が魂を内蔵しているんじゃないんだ。
魂が身体を包含している。
生命あるものは 皆同じだ。
人間だってな。

身体の寿命が終わっても 魂は終わらない。
終わりは無いんだ。
そしてな 魂は 時々体から離れるんだな。
身体が寝ているときなんか しょっちゅう離れている。
自由が好きだからな。
だけど魂は それぞれ 目的を持っている。
そのために 身体と共に過ごすんだ。
目的に向かっていくために 体験するために 身体と共にある。
栄光を体験するためにだ。
その それぞれの魂は つながっている。
全体で ひとつなんだ。
ばらばらのように見えるけど つながっているんだ。
だから それぞれが影響を与え合っている。

ばらばらじゃぁないんだぞ。
オレ 母ちゃんや父ちゃんのそばに寄ると 何とも言えずに幸せになる。
母ちゃんも そう言う。
魂が 一つになるからな。
好きあってる同士なんか だから そばにいたいんだ。
身体だけじゃない 魂がくっつくからなんだ。
またな!!!
2010年02月01日
姉・妹

「そうだよ。 こんにちは。」
「あれまぁ! 遠いところをよく来られたねぇ。」
なんて 喜んでくれた。
だけど 行くたびに少しづつ 弱ってきている気がする。
倒れてから わずか1年と半年しか経っていないのに ずいぶん変わってきてしまった。
親というものは 基本的には 自分より先に逝くわけだ。
兄弟は ほとんど一緒に歳をとっていく。
あまり 歳の離れている兄弟は別だけど。
ばあちゃんといげちゃんは 3~4つ違いくらいだろう。
「お母さん ここにいげちゃんが来たんだって?」
と聞くと ハッと思い出したように
「そうなんだよ! びっくりしたよ。」
と 答えた。

普段は ぜんぜん頭に無いみたいなんだ。
「私 会ってみたいんだけど お母さんも一緒に行ってみる?」
「そうだねぇ 行ってみるかねぇ。」
なんて具合で いげちゃんの所に 母ちゃんとばあちゃんで 行ってみたんだ。
ベッドに寝ているおばさんは 母ちゃんが知っている頃のおばさんと 少しも変わらない姿だった。
思ったよりもふっくらとしていて やつれた様子は少しも無かった。
「いげちゃん! ○○子だよ! わかる?」
と聞いたら ちゃんと母ちゃんのほうを見て 知らない・・と言うように首を振ったんだ。
ばあちゃんのことも わかるか聞いたら やっぱり首を振った。
「こりゃぁ この間より反応がいいよ。」
ばあちゃんが言った。
うれしいときも 苦しいときも 分かち合ってきた姉妹。
泣き虫のばあちゃんを 守った時代もあった わんぱくな妹。
今となっては そんな思い出話も することはできない。

「いげちゃん! おーぃ!」
「・・・・・・・・・」
なんて やっている 二人を 母ちゃん ちょっと離れて見ていた。
血のつながり?
血縁?
不思議だ。
「いげちゃん! また来るね!」
と言うと うん・・・ と言うように ほっくりした。
母ちゃん 何だかほんわかした気分で その部屋を後にした。
またな!!!