2009年10月14日

街角で

何年か前の話だな。

母ちゃんが、  隣の町まで用足しに出かけるとき、
オレも    車の後ろに乗せてもらって、   ついていった事があるんだ。
用足しが済んで、  「少し散歩してみようか」   と言うことになって、
母ちゃんとオレとで、    街なかを歩き始めた。

信号待ちをしていたら、    向こうのかどに、  
正真正銘   オレの仲間が  立っていたんだ。
ボクサー犬が、   若い女の人に連れられて、   信号待ちをしていた。
お互い、   すぐ確認しあったな。

「男の子ですか?」
と、   まず母ちゃんが聞いた。
「そうです。   やはり  男の子ですか?」
「はいそうです。」    と答えた。

近所では  めったにいない    ボクサー犬の飼い主同士。
親近感が  持てたんだろうな。
  
「名前は?   うちはジョーと言います。」
「うちは、   おおじ(王子?)です。」

「うちの子は フレンドリーなんだけど、  大丈夫ですかね?」
と、   母ちゃんが聞くと、
「大丈夫だと思います。     ボクサー犬は気が穏やかですものね。」
「そばに  連れて行ってみますかね?」
なんて言いながら、  信号が変わって   オレと母ちゃんが  向こうへ渡ったんだな。

オレは   茶色の毛並みだけど、    王子はこげ茶色だったな。
そばに近づいたとたん・・・   うそじゃないぜ・・・オレは  首を出して挨拶をしようと   思ったんだけど、       
王子は けんかごしで、   向かってきたんだ。
まだオレが、   けんかっ早くなってないうちのことだった。

仕方なく  応戦し始めたんだけど、    両方の飼い主同士が、   あわてて引き離した。

「だめでしたね・・!」と、二人とも  がっかりしたようすで、急いで  それぞれの方向へ歩き出したんだ。

友達同士になれれば・・と    思ったんだろうな。

気を許して  付き合える友達は、    あとにも先にも  ”ゆう君”  だけだったな。
死んじゃったけどな・・・

人間だって、  心から付き合いたいと思える人間は、   そうはいないんじゃないか?

またな!!!

タグ :ともだち

同じカテゴリー(思い出)の記事画像
振り返る・八
振り返る・七
振り返る・六
振り返る・五
振り返る・四
振り返る・三
同じカテゴリー(思い出)の記事
 振り返る・八 (2011-03-10 21:02)
 振り返る・七 (2011-03-06 22:52)
 振り返る・六 (2011-03-05 16:37)
 振り返る・五 (2011-03-04 22:20)
 振り返る・四 (2011-03-03 22:34)
 振り返る・三 (2011-03-02 13:49)
Posted by ジョー母 at 11:57│Comments(0)思い出
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
街角で
    コメント(0)